熊本県発表: 半導体産業向け工業用水の整備状況

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熊本ぱんだ不動産の広報担当「熊本熊猫」です。

熊本県庁(企業局)は議会事務局HPにて、2024年12月12日に半導体産業向け「新規工業用水道事業の進捗状況」を公表しています。

TSMCをはじめとした半導体関連企業の県内進出に伴い、工業用水の需要が高まっています。熊本県は、地下水への負担を軽減する取組として、菊池市の竜門ダムに所有する未利用水をパイプライン(農業用管路)を利用して工業用水として供給することを計画しています。

熊本県庁、菊池市役所をはじめとした行政と、農家を中心とした住民の理解・協力により、半導体産業集積へのインフラ整備は着実に進んでいます。

    目次

    熊本県発表:新規工業用水事業の進捗状況について

    出所:熊本県議会事務局HP(令和7年2月定例会議案等及び委員会資料)

    https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/266481.pdf

    半導体製造には大量の水が必要となることから、熊本県は地下水だけに頼らない工業用水の確保を目指し、竜門ダム(菊池市)を水源とする有明工業用水の「未利用分の一部」を菊池市に設置されている農業用パイプラインで供給することを計画しています。地元農家からは、水を多く使う夏場に農業用水を送れなくなるなどの懸念が示されていましたが、工業用水の水利権の範囲での供給や、農業用水を優先し、使用が多くなれば工業用水を止めることなどを条件に運用されます。

    既設の農業用パイプラインから分岐して、新たに「水路」や「浄水場」が整備され、国道325号付近を経由して、半導体関連企業の集積エリア(菊陽町、合志市)にダムを水源とした工業用水が供給開始される予定です(2027年度中)

    尚、約150億円にのぼる熊本県事業費のうち、半導体生産拠点に関わるインフラ整備の交付金等により、国から約60億円が支援される見込みです。

    また、菊池市役所も工業用水の送水イメージと農業用用水を守るための条件について、広報誌で説明しています。

    出所:菊池市役所広報誌「広報きくち」令和6年9月号 竜門ダムの工業用水利用についてhttps://www.city.kikuchi.lg.jp/article/view/1374/10680.html

    【熊本熊猫コメント】

    現行の「地下水」に加え、2027年度中に「ダム水」の工業用水利用が始まる予定です。この整備は、道路インフラと並ぶ重要な半導体産業の行政支援となります。

    道路および工業用水のインフラ整備により菊陽町、菊池市(旭志・泗水エリア)、合志市に半導体関連産業がさらに集積すると熊本熊猫は予想しています。

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